【医師監修】食中毒や胃腸炎はぶり返す?症状が治まった後も油断できない食事と生活の注意点

食中毒や胃腸炎はぶり返す?症状が治まった後も油断できない食事と生活の注意点

「突然の食あたりで昨日は地獄のようにつらかったけれど、1日経ったら吐き気も下痢もだいぶ落ち着いた!もう普通の食事に戻しても大丈夫かな?」 ちょっと待ってください。食中毒や急性胃腸炎(お腹の風邪)の治りかけの時期に、油断して普段通りの食事や生活に戻した結果、「翌日に激しい腹痛や下痢、胃のむかつきがぶり返してしまった…」というケースは非常に多く見られます。胃腸の粘膜が完全に回復するまでの、正しい過ごし方を解説します。

お腹が痛い

食中毒や食あたりは「1日」で完全に治るもの?

ネットで「食あたり 治るまで 1日」と検索される方が多いですが、結論から言うと、表面上の激しい吐き気や下痢が1日で治まることはあっても、胃や腸の粘膜のダメージは全く治っていません。

急性期(最初の24時間)

身体が毒素やバイ菌を外に追い出そうとフル稼働するため、吐き気や下痢のピークは最初の1〜2日(24〜48時間)で落ち着くことが多いです。

回復期(症状が落ち着いた後)

激しい炎症によって、腸の表面にある「水分を吸収する細胞(絨毛)」がベロベロに傷ついた状態になっています。細胞が元通りに生まれ変わるには、症状が完全に消えてからさらに「3日〜1週間」ほどの時間がかかります。この時期に油断をすると、簡単に症状がぶり返します。

胃腸炎の吐き気や下痢は「いつまで」続く?(疾患別の目安)

ご自身のつらい主訴が一体いつまで続くのか、一般的な原因別のスケジュール目安は以下の通りです。

ウイルス性胃腸炎(ノロウイルスなど)

吐き気は1〜2日、下痢や腹痛は3〜5日程度で軽快します。

細菌性食中毒(カンピロバクターなど)

高熱や強い腹痛を伴うことが多く、しっかり治るまで5日〜1週間ほど長引くケースがあります。

一時的な暴飲暴食・冷えによる胃腸炎

胃腸への物理的な負担が原因なため、食事を抜いて安静にしていれば通常は1〜2日(1日以内)でスッキリ治ります。

治りかけの「ぶり返し」を強力に防ぐ食事と生活の注意点

「もう大丈夫」と思って食べた1回の食事が胃腸を破壊します。以下の注意点を徹底してください。

お腹がゴロゴロ鳴っている間は「消化に良い食べ物」に徹する

「下痢が止まったからラーメンや焼肉を食べよう」「お祝いにビールを飲もう」というのは一番危険です。胃腸炎の治りかけの時期(お腹がゴロゴロ鳴る、張る感じがある時)は、まだ腸が水分を吸収できません。おかゆ、柔らかく煮込んだうどん、すりおろしリンゴ、白身魚、豆腐など、脂肪分が極限に少ない優しい食事をさらに2〜3日は続けてください。

冷たい乳製品(牛乳やヨーグルト)は避ける

腸の粘膜が弱っているときに牛乳などを飲むと、乳糖が分解できずに「浸透圧性下痢」を誘発し、せっかく治りかけた下痢が完全にぶり返します。水分補給は引き続き常温の白湯か薄い麦茶にしましょう。

処方された薬(レバミピドや整腸剤)は最後まで飲み切る

 「痛みが消えたから」と自己判断でお薬をストップすると、胃粘膜の修復が途中で止まり、慢性的な胃もたれや機能性ディスペプシアへ移行する原因になります。

田園調布での腹痛・血便相談・大腸内視鏡検査は当院へ

 「胃腸炎のあとも腹痛や下痢が繰り返して不安」「ぶり返す症状の中に血が混じることがある」という方は、田園調布ステーションクリニックにご相談ください。 当院では、大腸全体の粘膜を直接、高精度に観察できる「大腸カメラ(大腸内視鏡)検査」を田園調布駅前にて実施しています。「お腹の検査は恥ずかしい、痛そうで怖い」という方のために、プライバシーに配慮し、鎮静剤(静脈麻酔)を使用して眠っているような状態で受けられる苦痛の少ない検査体制を整えています。経験豊富な消化器外科専門医にお気軽にご相談ください。

当院の大腸カメラ

大田区・田園調布で苦痛の少ない内視鏡検査・治療をご提供

  • 豊富な臨床経験
  • 正確で迅速な診断
  • 苦痛を抑えた検査
「苦痛を抑えた」大腸カメラ
苦痛の少ない大腸カメラ

FAQ

Q
胃腸炎のあと、お腹がずっと痛い、常に張っているのはなぜですか?
A

激しい炎症によって腸内細菌のバランス(善玉菌と悪玉菌の比率)が崩れてしまい、大腸のなかに異常なガス(おなら)が溜まりやすくなっている(腹部膨満感)ためです。通常は整腸剤の服用を続けることで徐々に改善しますが、1週間以上もお腹の張りが治らない場合は、過敏性腸症候群(IBS)などの二次的な機能障害の可能性があるため消化器内科をご受診ください。
→「過敏性腸症候群の症状・検査・治療」はこちら

Q
症状がぶり返して、黒い便(タール便)や血便が出た場合は?
A

非常に危険なサインです。単なる胃腸炎の残党ではなく、胃潰瘍や十二指腸潰瘍からの大出血、あるいは大腸の粘膜が深く傷つく重篤な感染性腸炎の恐れがあります。我慢せず、すぐに当院などの消化器専門医による精密検査(胃カメラ・大腸カメラ)を受けてください。
→「胃潰瘍の症状・検査・治療」はこちら
→「十二指腸潰瘍の症状・検査・治療」はこちら

この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック 
院長 鈴木 直人

  • 昭和大学医学部 卒業
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医

Reserve