【医師監修】お腹がずっと痛い、常に張っている…胃腸炎のあとに続く「腹部膨満感」の原因と対処法

お腹がずっと痛い、常に張っている…胃腸炎のあとに続く「腹部膨満感」の原因と対処法

「激しい急性胃腸炎や食あたりは治ったはずなのに、なぜかお腹がずっと痛い、常にパンパンに張っている感じ(腹部膨満感)が取れない…」「おならが異常に出て、お腹が一日中ゴロゴロ鳴っている…」 このような症状にお悩みではありませんか? 実は、胃腸炎のあとに続くお腹の張りやしつこい腹痛は、大腸の粘膜のダメージや腸内環境の崩壊が原因で起きる、非常によくあるトラブルです。下痢を早く治す方法と正しい対処法を解説します。

お腹の張り・痛み

胃腸炎のあとにお腹が張る・ずっと痛い原因

急性胃腸炎(ウイルス性・細菌性)の最悪なピークを過ぎた後もお腹の不快主訴が続く背景には、以下のメカニズムが関係しています。

腸内細菌のバランスの完全崩壊(ガスの異常発生)

激しい水下痢や嘔吐、あるいは治療で服用した抗生物質(お薬)によって、腸の中にいた善玉菌などの「良い菌」が根こそぎ一気に洗い流されてしまいます。その結果、腸内細菌のバランスが完全に崩れ、悪玉菌が優位になって食べたものを異常に発酵させ、大量のガス(おなら)を発生させることで、お腹が内側からパンパンに張ってキリキリ痛む原因になります。

腸の動きの過敏化(感染後IBS)

胃腸炎による強い炎症の記憶を腸の神経が覚えてしまっており、粘膜が治った後も腸管が「知覚過敏」のようになり、わずかなガスの溜まりに対しても「お腹がずっと痛い」「お腹がゆるい」と激しく反応してしまう病態(感染後過敏性腸症候群)が隠れていることがあります。

お腹の張りと下痢を「早く治す方法」日常のケア

不快なお腹の張りを解消し、胃腸の機能を1日でも早く元通りにするための対処法です。

整腸剤を継続して服用し、菌の土壌を育てる

お腹が張るからと、ご自身の判断で市販の強い下痢止めやガス抜き薬を適当に飲むのはお勧めしません。弱った大腸に最も必要なのは、「乳酸菌やビフィズス菌などの整腸剤を毎日欠かさず飲み続け、腸内細菌の土壌をじっくり元の状態へ戻していくこと」です。

発酵しやすい食べ物(高FODMAP食)を一時的に控える

お腹に良さそうだからとヨーグルトや納豆、リンゴ、豆類を大量に食べると、今の乱れた腸内環境ではかえって悪玉菌のごちそうになり、ガスの発生を爆発的に増やしてお腹の張りを悪化させます。回復期は、おかゆ、柔らかい白米、うどん、白身魚など、腸内でガスを発生させにくい(低FODMAPな)優しい食事に徹してください。牛乳やココア、冷たい炭酸水も胃腸の収縮を激しくするため完全にストップしましょう。

病院を受診すべき目安

お腹の張りが1週間以上経っても全く良くならない、あるいは以下の症状を伴う場合は、ただの胃腸炎の治りかけではなく、潰瘍性大腸炎や大腸ポリープ、疾患などが隠れている恐れがあります。

  • 便がずっと細い、または便の量が明らかに少ない状態が続く
  • お腹を外から手で押すと、特定の場所(右下や左下など)がハッキリと痛む
  • 下痢の中に粘液や血が混じっている

当院では、慢性的なお腹の張りや腹痛に対し、問診や触診の上で適切な医療用整腸剤・ガスを抑えるお薬の処方を行います。また、必要に応じて苦痛の少ない大腸カメラ検査を行い、大腸の粘膜に重大な異常がないかを徹底的に精査します。
→「潰瘍性大腸炎の症状・検査・治療」はこちら
→「大腸ポリープの症状・検査・治療」はこちら

田園調布での血便相談・大腸内視鏡検査は当院へ

 「お腹の張りと合わせて便に血が混じることがあって不安」「お腹の痛みが長引く原因をはっきりさせて安心したい」という方は、田園調布ステーションクリニックにご相談ください。 当院では、大腸全体の粘膜を直接、高精度に観察できる「大腸カメラ(大腸内視鏡)検査」を田園調布駅前にて実施しています。「お腹の検査は恥ずかしい、痛そうで怖い」という方のために、プライバシーに配慮し、鎮静剤(静脈麻酔)を使用して眠っているような状態で受けられる苦痛の少ない検査体制を整えています。経験豊富な消化器外科専門医にお気軽にご相談ください。

当院の大腸カメラ

大田区・田園調布で苦痛の少ない内視鏡検査・治療をご提供

  • 豊富な臨床経験
  • 正確で迅速な診断
  • 苦痛を抑えた検査
「苦痛を抑えた」大腸カメラ
苦痛の少ない大腸カメラ

FAQ

Q
胃腸炎のあとの腹痛のとき、お腹を温めるのはいいですか?
A

はい、非常に良い対処法です。使い捨てカイロなどでへその周りをじんわり温めると、腸の異常な緊張がリラックスし、ガスによるキリキリした痛みが和らぎます。衣服を緩めてリラックスした体勢で安静にしてください。

Q
便の量が少ない、液体のような便しか出ないのはなぜですか?
A

腸の粘膜がまだ炎症のダメージから完全に立ち直っておらず、水分をしっかり吸収して「バナナのような正常な便」を形成する力が戻っていないためです。無理に出し切ろうといきんだりせず、整腸剤の服用と優しい水分補給を続けて大腸の自然な回復を待ってください。

この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック 
院長 鈴木 直人

  • 昭和大学医学部 卒業
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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