夏休み・お盆の旅行中に困らないために!急な下痢や胃痛への備えと、クリニックでの事前相談のススメ
待ちに待った夏休みやお盆の旅行・帰省。日常から離れてリフレッシュしたり、ご当地の美味しいグルメを堪能したりするのは、夏の一大イベントですよね。 しかし、普段と違う環境や長距離の移動、旅先での贅沢な食事が重なると、胃腸は一気に悲鳴を上げやすくなります。さらにお盆休み期間中は多くのクリニックが休診になるため、旅先で急にお腹が痛くなるとせっかくの思い出が台無しになってしまいます。 今回は、大切な旅行を100%楽しむために知っておきたい胃腸トラブルの原因と、不安ゼロで出発するための事前の備え・受診の重要性について解説します。

あなたの旅行は大丈夫?「旅先での胃腸トラブル」チェックリスト
- 旅行に行くと、緊張や環境の変化で便秘になりやすい、または逆に下痢になる
- 旅先での食べ歩きやご当地グルメでお腹を壊さないかいつも不安
- 長時間の飛行機や新幹線、車の移動でお腹が張ったり痛くなったりする
- 以前、連休中に急にお腹が痛くなり、開いている病院が見つからず苦労した
- 最近、みぞおちの痛みや下痢気味の傾向があるが、そのまま旅行に行こうとしている
なぜ起きる?旅行先や帰省先で急にお腹が痛くなる・下痢になる理由
旅行先でお腹の調子を崩す大きな理由は「環境の変化」と「食事の乱れ」です。 移動による肉体的な疲労や、普段と違うベッドで眠ることで睡眠不足になり、自律神経が乱れて胃腸の動きが不安定になります。また、旅先での暴飲暴食、油っこい名物料理、冷たいご当地スイーツなどの摂りすぎは胃腸のキャパシティを超え、急激な胃痛や下痢を招きます。さらに、帰省や団体旅行など「他人に合わせるスケジュール」による目に見えないストレスも、腸を過敏にさせる大きな要因です。
お盆休み期間は要注意!医療機関が休診になる前の「事前相談」のススメ
お盆の時期(8月中旬)は、全国の大半の一般クリニックや消化器内科が「お盆休み(夏季休診)」に入ります。 もし旅行先や、帰省先の地方で夜間や休日に急な胃痛や下痢に襲われた場合、すぐに診てくれる専門医を見つけるのは極めて困難です。そのため、普段から定期的にお腹を下しやすかったり、現在少しでも胃の違和感や腹痛がある方は、お盆休みが入る前の7月下旬〜8月上旬のうちに、かかりつけの消化器内科を受診しておくことを強くおすすめします。医師に相談して事前に適切な頓服薬(下痢止めや胃薬)を処方してもらうだけで、旅先の安心感が全く変わります。
旅先のご当地グルメを安心して楽しむ!持参したい市販薬とお守り代わりの常備薬
旅行の大きな醍醐味といえば、その土地ならではの美味しい食事ですよね。「お腹を壊すのが怖いから…」と食べるのを我慢してしまうのはもったいありません。万が一の時にすぐ対処できるよう、ポーチにお薬を忍ばせておくことで、安心してグルメを楽しむことができます。
食べすぎ・胃もたれ・キリキリする胃痛に:総合胃腸薬・H2ブロッカー
旅先でのごちそうを食べすぎて胃が重いときや、胃酸が出すぎてキリキリ痛むときに症状を和らげてくれます。「これがあるから大丈夫」という安心感が、胃の痛みを予防することにも繋がります。
移動中の急な腹痛・水下痢に:水なしで飲める止瀉薬(下痢止め)
乗り物の中や、周辺にすぐトイレが見当たらない観光地での突発的な下痢に備え、口の中でサッと溶けるタイプの下痢止めを持参しておくと安心です。
慣れない環境でのストレス便秘に:植物性の便秘薬・整腸薬
旅行に行くと環境の変化で便秘になりがちな方は、お腹が痛くなりにくいマイルドな便秘薬や、ベースを整える整腸薬を用意しておきましょう。
慢性的なお腹の不安は、旅行前に「内視鏡検査」で解決しておくのが理想
「旅行中にお腹が痛くなったらどうしよう…」という毎回の不安の裏には、実は胃潰瘍や大腸ポリープなどの病気が隠れていることがあります。 こうした慢性的な不安を抱えたまま旅行に行くよりも、連休を迎える前に一度、痛みの少ない胃カメラや大腸カメラの検査を受け、「お腹の中に悪いものはない」という確証を得ておくのが最も理想的です。「お腹の健康に太鼓判を押してもらった状態」で出発すれば、旅先での食事もアクティビティも、心の底から100%楽しむことができます。特に40代以上で一度も検査を受けたことがない方は、最高の夏休みを迎えるための「前向きなセルフケア」として内視鏡検査を検討してみてください。
せっかくの旅行を全力で楽しむための、スマートな胃腸の労り方
心ゆくまで楽しい思い出を作るために、旅行中もちょっとした工夫で胃腸のコンディションをセーブしてあげましょう。
1食たくさん食べたら、次の食事は軽くする
お昼に豪華な名物料理や食べ歩きを全力で楽しんだら、夜は胃腸を労って、お蕎麦など消化に良いあっさりしたものを選ぶといったメリハリが大切です。胃腸を上手に休憩させることで、翌日もまた元気に旅を楽しむことができます。
水分補給は「常温」か「温かいもの」を挟む
夏の旅行は冷たいペットボトル飲料をがぶ飲みしがちですが、胃腸が冷えて下痢の引き金になります。カフェや旅先のお茶屋さんに入った際は、温かいお茶などを選んでお腹を内側から温めてあげてください。
連休前に不安をゼロに!お早めに消化器内科へ
せっかくの楽しい夏休みや旅行が、お腹の痛みやトイレの心配で制限されてしまうのは本当に悲しいことです。お盆休み直前になるとクリニックは非常に混雑し、検査や事前相談の枠が埋まってしまうことも少なくありません。「大好きな旅行を思いっきり満喫するために、お腹のコンディションを完璧に整えておきたい」と思われたら、ぜひお早めに当院をはじめとする消化器内科を受診し、すっきりと快適な状態で最高の夏休みを迎えてください。

FAQ よくある質問
痛みの原因によります。胃潰瘍などがある場合、旅先で悪化して出血するリスクもあるため、旅行出発前、それもお盆休みで周りの病院が閉まる前に必ず消化器内科を受診して医師の診断を受けてください。
気圧の変化によって、腸内のガスが膨張することが原因です。旅行前日はガスが溜まりやすい炭酸飲料やイモ類を控え、事前に医師から消泡剤(ガスを抑える薬)を処方してもらうと楽になります。
この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック
院長 鈴木 直人
- 昭和大学医学部 卒業
- 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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