季節の変わり目に胃が痛い…寒暖差のストレスが引き起こす「逆流性食道炎」のサイン
春や秋など「朝晩の寒暖差」が激しい時期や、新年度・異動など環境変化(ストレス)が重なる時期に、「なんとなくみぞおちのあたりが苦しい」「酸っぱいものが上がってきて胸やけがする」と感じることはありませんか? 実は、季節の変わり目のストレスは自律神経をパニックに陥らせ、胃酸の過剰分泌を引き起こすことで「逆流性食道炎(GERD)」を一気に悪化させる大きな原因になります。

寒暖差・環境変化がなぜ「逆流性食道炎」を悪化させるのか?
逆流性食道炎とは、本来であれば胃の中に収まっているはずの強力な胃酸が、食道へと逆流してしまい、食道の粘膜に炎症を起こして痛みを引き起こす病気です。

自律神経のパニックによる胃酸過多
寒暖差が激しいと、体温を一定に保とうと身体がフル稼働するため、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが著しく乱れます。自律神経が乱れると、胃酸が必要以上にドバドバと過剰分泌され、食道へ逆流しやすくなります。
食道と胃の「フタ」の緩み
ストレスや疲労が溜まると、食道と胃の境目にある下部食道括約筋という「逆流を防ぐフタ(筋肉)」の締まりが悪くなります。これが、食事のあとに胸がムカムカする、みぞおちが詰まって息苦しいといった独特の不調を生む仕組みです。
逆流性食道炎を「自力で治す方法」生活習慣の4つの鉄則
知恵袋などで「逆流性食道炎を自力で治す方法はある?」と検索する方が多いですが、軽度の段階であれば、日常の食事や姿勢、睡眠の取り方を変えることで劇的に症状をコントロールすることが可能です。
食後すぐに横にならない
食事を摂った後の胃の中は、胃酸で満たされています。食後すぐにゴロンと横になると、重力が使えず胃酸がダイレクトに食道へ逆流します。食後は最低でも2時間は上体を起こした姿勢をキープしてください。
寝るときの体勢は「左側を下にする」
構造上、胃は身体の左側に大きく膨らんでいます。そのため、「左側を下にして横になる(左側臥位)」と胃酸が溜まりやすくなり、食道への逆流を防ぐことができます。逆に右側を下にして寝ると、胃酸の出口が下を向いて逆流しやすくなるため注意が必要です。
お腹を締め付ける衣服や姿勢を避ける
背の姿勢や、ベルト・コルセットで下腹部をギューギューに締め付けると、腹圧が上がって胃が下から押し潰され、胃酸が上に押し出されてしまいます。
胃酸を抑える・刺激する食べ物を控える
油っこい食事(唐揚げなど)、チョコレートなどの甘いもの、炭酸水、コーヒー、アルコールは食道のフタを緩め、胃酸を過剰にするため控えてください。胃酸過多の時、一時的に牛乳を飲むと粘膜が保護されて楽になることがありますが、飲みすぎると牛乳のカルシウムが逆に胃酸の分泌を刺激するため、コップ1杯程度にとどめましょう。
病院での適切な「食道炎の治し方」と精密検査
自力でのケア(食事療法など)を1週間続けても、「一日中吐き気がする」「喉のつかえ感が消えない」「食事のたびに吐き気がする」という場合は、食道粘膜のただれ(びらん)が深刻化しているか、最悪の場合、食道がんなどの別の原因が隠れている恐れがあります。
当院では、胃酸の分泌を強力に抑えるお薬(PPIなど)による正確な薬物治療を行うとともに、痛みの少ない「眠っている間に胃カメラ検査」を行い、食道の粘膜の状態(びらんや生検の必要性)を迅速に精査します。

田園調布での胃腸のむかつき・内視鏡検査は当院へ
「胸やけや胃の痛みが続いて不安」「消化器の不調の原因をはっきりさせて安心したい」という方は、田園調布ステーションクリニックにご相談ください。 当院では、胃だけでなく大腸全体の粘膜まで高精度に観察できる「胃カメラ・大腸カメラ検査」を田園調布駅前にて実施しています。「お腹の検査は恥ずかしい、痛そうで怖い」という方のために、プライバシーに配慮し、鎮静剤(静脈麻酔)を使用して眠っているような状態で受けられる苦痛の少ない検査体制を整えています。経験豊富な消化器外科専門医にお気軽にご相談ください。
FAQ よくある質問
はい、あります。逆流した胃酸が喉を刺激して気道が狭くなったり、胃の張りが横隔膜を押し上げたりすることで、胸が苦しい・息苦しいと感じる患者さんは少なくありません。まずはベルトを緩め、上腹部を楽にした姿勢でゆっくり深呼吸をしてください。
いいえ、逆流性食道炎はご自身の体質や生活習慣、自律神経の乱れが原因で起きるものであり、急性胃腸炎(ノロウイルスなど)のようにウイルスやバイ菌が原因ではないため、他人にうつる心配は100%ありません。
この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック
院長 鈴木 直人
- 昭和大学医学部 卒業
- 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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