【医師監修】50代・60代から一気に増える「大腸がん」。症状がないうちの内視鏡検査が命を救う理由

50代・60代から一気に増える「大腸がん」。症状がないうちの内視鏡検査が命を救う理由

「自分は元気に毎日を過ごしているから関係ない」「お腹の調子も悪くないし、検査はまだ先でいいや」そう思っていませんか?
実は、日本人がかかるがんで最も多いものの一つである「大腸がん」は、50代を境に発症リスクが急激に跳ね上がることが分かっています。そして最大の落とし穴は、早期の段階ではほぼ100%「無症状」であるという点です。今回は、年代別のリスク変化と、症状がない今こそ検査を受けるべき理由を分かりやすく解説します。

「元気だから大丈夫」は危険?「年代別リスク」セルフチェック

ご自身の年代や普段の意識についてチェックしてみましょう。

  • 40歳を超えてから、一度も大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けたことがない
  • 50代・60代になり、健診の便潜血検査を数年飛ばしている、または受けていない
  • ご家族や血縁者に大腸がん・大腸ポリープにかかった人がいる
  • 普段から肉類や高脂質な食事(ファストフードなど)が多く、野菜不足を感じている
  •  「お腹の痛みや便秘がない=大腸は健康だ」と思っている

なぜ50代・60代から「大腸がん」が急増するのか?

国立がん研究センターの統計データ等を見ても、大腸がんの罹患率は40代後半から増加し始め、50代・60代で一気に急増します。

ポリープが大きくなる「時間の経過」

大腸がんは、多くの場合「小さなポリープ」が5年〜10年という長い年月をかけてゆっくりと大きくなり、がん化します。30代〜40代で作られたポリープが、50代・60代になってがんとして表面化してくるためです。

加齢に伴う細胞の変異と生活習慣の蓄積

長年の食生活(赤肉や加工肉の過剰摂取、アルコール)や運動不足、加齢による免疫力や細胞修復力の低下が重なることが、この年代での急増につながっています。

「症状が出てから受診」では遅い理由(無症状の罠)

多くの病気は「痛み」や「不快感」が受診のきっかけになりますが、大腸がんにおいてはその感覚が命取りになります。

早期大腸がん・ポリープ(無症状)

粘膜の表面だけに病変がある状態です。神経がないため痛みも出血もほぼ無く、本人は至って健康だと感じています。この時期に発見できれば完治率(5年生存率)は90%以上です。

進行大腸がん(症状が出現)

がんが大きくなって腸を狭くしたり、周りの神経や臓器に及んだりして初めて「腹痛」「血便」「便が細くなる」といった症状が出ます。この段階では手術や抗がん剤治療が必要になります。

なぜ「症状がないうち」の大腸内視鏡検査が命を救う理由

答えはシンプルで、「無症状の早期がんやポリープを見つけ出せる唯一の方法が内視鏡検査だから」です。

ポリープを切除すれば「予防」になる

内視鏡検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除すれば「将来がんになるはずだった芽」を摘むことになります。つまり大腸カメラは、がんを見つけるだけでなく「がんを予防する検査」なのです。

40代・50代で一度受ければ、数年間は安心できる

一度検査を受けて「ポリープも何もなく綺麗な状態」だと分かれば、その後2〜3年は頻繁に受ける必要がなくなるケースが多く、将来への大きな安心が手に入ります。

年代を問わず意識したい!大腸のリスクを下げる生活の基本

定期的な検査と合わせて、日々の生活でも大腸の健康をサポートしましょう。

赤肉・加工肉の摂りすぎに気をつけ、食物繊維をプラス

ハムやソーセージなどの加工肉や赤肉の過剰摂取は大腸がんリスクを高めます。野菜、きのこ、海藻などの食物繊維をバランスよく取り入れましょう。

適度な運動で腸の動きを活発にする

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動は、腸のぜん動運動を促し、便秘解消やがん予防に効果的です。

「元気な今」だからこそ専門医の内視鏡検査を

「どこも痛くないから病院に行かない」のではなく、「これからも元気で過ごすために、症状がない今検査を受ける」という意識が、あなたとご家族の笑顔を守ります。

特に50代・60代を迎えた方、または40歳を過ぎて一度も大腸カメラを受けたことがない方は、ぜひ一度当院の消化器外科へご相談ください。当院では麻酔(鎮静剤)を使用し、眠っているような快適な状態で検査をお受けいただけます。

当院の大腸カメラ

大田区・田園調布で苦痛の少ない内視鏡検査・治療をご提供

  • 豊富な臨床経験
  • 正確で迅速な診断
  • 苦痛を抑えた検査
「苦痛を抑えた」大腸カメラ
苦痛の少ない大腸カメラ

FAQ

Q
会社の健康診断で「便潜血検査」を受けていれば、大腸カメラは受けなくてもいいですか?
A

便潜血検査は大腸がんの「スクリーニング(振るい分け)」には有効ですが、ポリープやごく早期のがんでは血が出ないことも多く、見逃されてしまうことがあります。特に50代以上の方は、一生に一度は内視鏡検査で直接観察することをお勧めします。

Q
何歳くらいから大腸内視鏡検査を受け始めるべきですか?
A

症状がない方でも「40歳」を迎えたら一度受けることをお勧めしています。ご家族に大腸がんの経験者がいる場合は、30代後半からの受診もご検討ください。

Q
検査で何も異常がなかった場合、次回はいつ受ければ良いですか?
A

観察結果やリスクによって異なりますが、ポリープがなく綺麗だった場合は、通常2〜3年後の再検査をご案内することが多いです。医師が一人ひとりの状態に合わせて最適な間隔をご提案いたします。

この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック 
院長 鈴木 直人

  • 昭和医科大学医学部 卒業
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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