【医師監修】「大腸がん=人工肛門(ストーマ)」になる?早期発見できればお腹を切らずに治せる理由

「大腸がん=人工肛門(ストーマ)」になる?早期発見できればお腹を切らずに治せる理由

ニュースなどで大腸がんの話題に触れると、「もし自分もがんになったら人工肛門になるのでは…」と強い不安を感じる方が多くいらっしゃいます。しかし、結論からお伝えすると、大腸がんは「早期発見」さえできれば、人工肛門を回避できるだけでなく、お腹を切らずに内視鏡治療だけで完治を目指せる病気です。
今回は、人工肛門を避けるために知っておくべき初期サインや、なぜ今すぐ大腸カメラ検査を受けるべきなのかを消化器専門医の視点から詳しく解説します。

その不安、そのままにしていませんか?「大腸の危険サイン」セルフチェック

まずは、ご自身の大腸の状態をチェックしてみましょう。以下の項目に1つでも当てはまる場合、放置せずに一度専門医の診察を受けることが推奨されます。

  • 便に血が混じっていた(またはティッシュに血がついた)ことが1回でもある
  • ここ最近、便が細くなったと感じる
  • 以前に比べて便秘と下痢を繰り返すようになった
  • ダイエットをしていないのに、ここ数ヶ月で体重が落ちてきた
  • お腹の張りや、すっきり排便できない残便感が続いている

人工肛門(ストーマ)が必要になるケース・不要で済むケース

多くの方が恐れる人工肛門(ストーマ)ですが、どのような場合に必要となるのでしょうか。

人工肛門が必要になるケース

がんが大腸の出口(肛門)に非常に近い場所にできている場合や、発見が遅れて進行し、腸閉塞や穿孔(腸に穴が開くこと)を起こした緊急手術の場合に設置されることがあります。

人工肛門が必要になるケース

がんが皮膚の浅い層(粘膜内)にとどまっている早期がんの段階で見つけることができれば、人工肛門になる心配はありません。

「放置された大腸がん」と「早期発見の大腸がん」の違い

一番大切な基準は「早期発見できるかどうか」です。

放置された大腸がん(進行がん)

症状(激しい腹痛や持続する出血)が出た頃にはがんが進行しており、人工肛門の設置、抗がん剤治療が必要になるリスクが高まります。

早期発見の大腸がん(早期がん・ポリープ)

大腸がんの多くは「ポリープ(良性の腫瘍)」から段階的に大きくなってがん化します。ポリープの段階や早期がんのうちに発見できれば、日帰りの内視鏡手術(大腸カメラ)で切除が可能です。身体への負担も最小限で済みます。

なぜ「症状がない今」のうちに大腸内視鏡検査を受けるべきなのか?

「症状が出てから検査を受ければいい」と考えがちですが、早期の大腸がんはほぼ無症状で進行します。

大腸がんは「予防ができるがん」である

大腸カメラ検査を受け、がん化する前のポリープを切除してしまえば、将来的な大腸がんの発症を未然に防ぐことができます。

 「不安なニュースを見た今」こそ受診のチャンス

テレビやインターネットで大腸がんのニュースを見て「自分は大丈夫かな?」と感じた今こそが、検査を受ける一番のタイミングです。40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受けることを強くおすすめします。

日常生活で大腸のリスクを下げる生活習慣のヒント

検査を受けることと並行して、日常の腸内環境を整えることも大切です。

 水分と食物繊維を意識して摂る

便秘は便が腸内に長く留まり、粘膜に負担をかけます。毎朝コップ1杯のお水を飲み、根菜類や海藻などの食物繊維を積極的に摂取しましょう。

 節酒と適度な運動

過度のアルコール摂取や運動不足は大腸がんのリスクを高めることが分かっています。週に数回のウォーキングなど、軽い運動習慣を取り入れましょう。

運動習慣

「おかしいな」「不安だな」と思ったら我慢せず専門医の診察を

「人工肛門になったらどうしよう」「がんだったら怖い」という不安から、検査を先延ばしにしてしまうお気持ちはとてもよく分かります。

しかし、不安を解消する最も確実な方法は、大腸カメラ検査で「何もないこと」を確認するか、「ごく早期のうちに見つけて治してしまう」ことです。少しでも気になる症状がある方、または40歳を超えて一度も検査を受けたことがない方は、迷わず当院の消化器内科へご相談ください。

当院の大腸カメラ

大田区・田園調布で苦痛の少ない内視鏡検査・治療をご提供

  • 豊富な臨床経験
  • 正確で迅速な診断
  • 苦痛を抑えた検査
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FAQ

Q
人工肛門になるのが怖くて検査を受ける勇気が出ないのですが…
A

不安なお気持ちは非常に理解できます。ですが、早期に発見できれば人工肛門になる心配はなく、お腹を切らない内視鏡治療で完治させることができます。検査を受けることこそが、人工肛門を回避するための最も効果的な予防策です。

Q
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は痛い・苦しいと聞きますが本当ですか?
A

当院では、鎮静剤(麻酔)を使用してウトウトと眠っているような状態のまま検査を行います。苦痛や痛みを極力抑えた安心・安全な検査体制を整えておりますのでご安心ください。

Q
症状が全くなくても、大腸カメラ検査だけを受けに行っても良いですか?
A

はい、もちろんです。大腸がんは早期だと症状が出ないため、「症状がないうち」に受けることこそが早期発見につながります。40歳を過ぎた方や、ご家族に大腸がんの既往がある方はぜひ定期的な検査をお勧めします。

この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック 
院長 鈴木 直人

  • 昭和医科大学医学部 卒業
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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