ストレスで胃が痛い時のチェックリスト!市販薬で様子を見ても大丈夫?
「ストレスで胃が痛い」と感じる原因は、自律神経の乱れによって胃酸が過剰に分泌され、胃の粘膜を刺激してしまうためです。市販薬で様子を見て良いのは、一時的なストレスが原因で、薬を服用して2〜3日で症状が治まる場合のみです。痛みが続く場合や別の症状を伴う場合は、受診が必要です。
今回は、ご自身の状態がわかるセルフチェックから、正しいお薬の選び方、そして検査で異常がない場合の対処法まで、医師の視点から詳しく解説します。

あなたの痛みはどれ?「ストレス性の胃痛」チェックリスト
- 仕事のプレッシャーや人間関係で悩んでいるときに胃が痛い
- 休日やリラックスしているときは、不思議と痛みが和らぐ
- 胃がキリキリ痛むだけでなく、寝不足や肩こり、頭痛もある
- 病院の検査で「特に胃の粘膜に異常はない」と言われた
※複数当てはまる場合、自律神経の乱れからくる胃痛の可能性が高くなります。
市販薬で様子を見ても大丈夫?判断の基準
ストレスで胃が痛いとき、市販薬(H2ブロッカーや、自律神経を整える漢方を含む胃薬など)を飲むこと自体は間違いではありません。しかし、様子を見て良いかどうかの明確な基準があります。
市販薬で様子を見て良いケース
薬を飲むことで痛みがすんなり治まり、一時的なストレスが解消されるとともに症状が出なくなる場合。
すぐに受診すべきケース
市販薬を3日以上続けても全く痛みが変わらない場合や、一時的に治まっても何度も再発を繰り返す場合。また、便が黒いなどの異常がある場合。
ストレス性胃痛に用いられる主な市販薬の種類
ドラッグストアなどで薬を選ぶ際は、ご自身の症状に合わせて適切な成分を選ぶことが大切です。
H2ブロッカー(胃酸分泌抑制薬)
ストレスによって過剰に出過ぎてしまった「胃酸」の分泌を強力に抑え、胃粘膜への刺激を和らげるお薬です。キリキリとした差し込むような痛みに効果的です。
胃粘膜保護薬
胃酸の攻撃から胃の壁を守り、荒れてしまった粘膜を修復・保護するお薬です。
健胃消化薬・漢方薬
自律神経の乱れによって落ちてしまった胃の動きを活発にしたり、精神的な緊張をほぐしたりする効果が期待できます。
※市販薬はあくまで一時的な症状の緩和を目的としたものです。数日間服用しても改善の兆しが見られない場合は、使用を中止して医療機関を受診してください。
検査で異常がないのに痛む「機能性ディスペプシア」とは?
近年、ストレス社会において非常に増えているのが「機能性ディスペプシア」という病気です。 これは、胃カメラなどで検査をしても炎症や潰瘍といった目に見える異常がないにもかかわらず、慢性的に「胃が痛い」「少し食べただけでお腹がいっぱいになる(早期飽満感)」「みぞおちが焼けるように熱い」といった症状が続く状態を指します。胃の動きをコントロールする自律神経がストレスによって不調をきたすことが主な原因であり、適切な医療機関での処方薬による治療が効果的です。
→「機能性ディスペプシアの症状・検査・治療」はこちら

ストレス性胃炎・機能性ディスペプシアを改善するセルフケア
お薬による治療と並行して、日々の生活習慣を見直すことが、胃の不調を繰り返さないための近道です。
消化に良い食事を「規則正しく」摂る
胃に負担をかけないよう、高脂肪な食事、刺激の強いスパイス、アルコールやカフェインは控えめにしましょう。また、ドカ食いや早食いは胃を急激に引き伸ばして不調の原因になるため、よく噛んで腹八分目を心がけてください。
自律神経を整えるリラックスタイムを作る
ストレスをゼロにすることは難しくても、副交感神経(リラックスの神経)を優位にする時間を意識的に作りましょう。ぬるめのお湯にゆっくり浸かる、軽めのストレッチをする、好きな音楽を聴くなどが効果的です。
質の良い睡眠で胃腸を休ませる
睡眠不足は自律神経を大きく乱す原因になります。また、就寝直前に食事を摂ると、寝ている間も胃が働き続けなければならず、翌朝の胃もたれに繋がります。夕食はなるべく就寝の2〜3時間前までに済ませるのが理想です。
我慢を続けず、まずは消化器内科へご相談ください
胃の痛みは身体からの大切なサインです。「ストレスのせいだから」「いつものことだから」と我慢を続けたり、市販薬だけで長期間ごまかしたりしていると、重大な病気を見落としてしまう原因にもなりかねません。 症状が長引く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、決して無理をせず、まずは消化器内科をはじめとする専門の医療機関を受診し、医師にご相談ください。適切な診断と治療を受けることが、快適な毎日を取り戻す一番の近道です。
当院の胃カメラ検査
大田区・田園調布で苦痛の少ない内視鏡検査・治療をご提供
当院では、鎮静剤を使用することで、ウトウトと眠ったような状態で検査を受けることが可能です。
- 豊富な臨床経験
- 正確で迅速な診断
- 苦痛を抑えた検査

FAQ よくある質問
自律神経の乱れからくる胃痛には、神経性の胃炎に用いられる「安中散(あんちゅうさん)」や「柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)」などの漢方を含む胃薬や、胃酸を抑えるH2ブロッカーが市販されています。ただし、3日以上服用しても改善しない場合は受診が必要です。
胃の粘膜に目に見える炎症や潰瘍がなくても、ストレスによって自律神経が乱れ、胃の動きや知覚に異常が起きる「機能性ディスペプシア」という病気の可能性があります。適切な処方薬による治療で症状の改善が期待できます。
この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック
院長 鈴木 直人
- 昭和大学医学部 卒業
- 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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