【医師監修】たかが便秘と侮れない!すぐ病院へ行くべき「危険な便秘」の症状と原因

たかが便秘と侮れない!すぐ病院へ行くべき「危険な便秘」の症状と原因

慢性的な便秘の原因には、運動不足や水分・食物繊維の摂取不足、排便を我慢する習慣といった生活習慣によるもののほか、大腸がんや腸閉塞(イレウス)といった命に関わる重大な病気が隠れていることがあります。たかが便秘と侮り、市販の便秘薬で無理に排出し続けるのは危険です。激しい腹痛や嘔吐、血便を伴う場合、あるいは「最近急に便秘になり、下痢が続く」といった変化がある場合は、早急に消化器内科を受診し、大腸カメラ検査を受ける必要があります。

一般的な便秘の主な原因とメカニズム

女性や高齢の方に特に多い「便秘」。その一般的な原因は、大腸の機能低下や生活習慣の偏りによるものです。

  • 弛緩性(しかんせい)便秘: 腸の筋肉が緩み、便を押し出す力が弱くなることで起こります。運動不足や筋力低下、水分不足が主な原因です。
  • 痙攣性(けいれんせい)便秘: ストレスや精神的緊張によって自律神経が乱れ、腸が過度に緊張して縮み、便がちぎれてコロコロとした形になります。下痢が続く原因と表裏一体であることも多く、お腹のトラブルの代表格です。

これらは食事改善や適切な下剤の調整で改善を目指せますが、中には「医療機関での緊急治療」を要する危険な原因が存在します。

【放置厳禁】すぐ病院へ行くべき「危険な便秘」の症状リスト

以下のような症状を伴う便秘は、単なる「便の詰まり」ではなく、腸が物理的に閉塞している、あるいは腸への血流が途絶えているなどの重大なサイン(危険な症状)です。絶対に自己判断で市販薬を飲まず、すぐに消化器内科を受診してください。

  • 急激な激しい腹痛や吐き気・嘔吐がある: 腸が完全に詰まる「腸閉塞(イレウス)」の恐れがあります。命に関わるため、緊急の処置が必要です。
  • 便に血が混じる(血便がある): 腸内で出血が起きています。大腸がんやポリープの可能性が極めて高い危険な症状です。
  • 最近になって急に便秘になり、細い便しか出ない: これまで快便だった人が年齢とともに頑固な便秘になり、便が鉛筆のように細くなってきた場合、大腸がんによって腸の管が狭くなっている典型的なサインです。
  • 便秘の後にひどい下痢が続く: 詰まった便の奥から炎症による分泌液や液状の便が漏れ出している状態(大腸がんや憩室炎など)が疑われます。

市販の便秘薬(刺激性下剤)の連用がもたらすもう一つの危険

「出ないから」といって、ドラッグストアで購入した市販の便秘薬(アントラキノン系と呼ばれるセンナやアロエ、ダイオウ成分を含むもの)を毎日飲み続けていませんか? これらは大腸を無理やり引っ叩いて動かす「刺激性下剤」です。長期間連用すると、大腸の粘膜が黒く変色する「大腸メラノーシス」という状態になり、腸の神経が麻痺して、最終的には薬を飲んでも全く動かない頑固な便秘を自ら作り出してしまうことになります。正しい原因を知り、自分の腸に合った適切な処方薬を使うことが、健康な腸を取り戻す唯一の方法です。

田園調布での便秘外来・大腸カメラ検査は当院へ

 「たかが便秘だから病院に行くのは恥ずかしい」と思う必要はまったくありません。慢性的な便秘の裏に隠れた本当の原因を究明し、大腸がんなどのリスクを100%排除するためには、一度大腸カメラ検査を受けて腸内をリセットすることが最も安心できる選択です。 田園調布ステーションクリニックでは、患者さん一人ひとりの便秘の原因(生活習慣、自律神経、または器質的な病気)を的確に診断し、身体に無理のないオーダーメイドの便秘治療をご提案しています(田園調布駅すぐ)。長引くお腹の張りや頑固な便秘にお悩みの方は、ぜひ当院へお越しください。

当院の大腸カメラ

  • 豊富な臨床経験
  • 正確で迅速な診断
  • 苦痛を抑えた検査
「苦痛を抑えた」大腸カメラ

FAQ

Q
病院で処方される便秘薬は、市販の薬と何が違うのですか?
A

市販の多くに見られる「腸を無理やり刺激して動かす薬(刺激性下剤)」とは異なり、病院では「便に水分を含ませて柔らかくする薬」や「腸の水分分泌を促す新しいタイプの薬(非刺激性下剤)」など、毎日飲んでも癖になりにくく、体に負担の少ないお薬を個々の原因に合わせて処方します。

Q
何日以上便が出ないと「危険な便秘」になりますか?
A

日数(例えば4日以上など)だけで一概に危険とは言えません。毎日出ていても「便が細い」「残便感がある」「お腹が張って苦しい」場合は便秘といえます。逆に3日に1回でも、すっきり痛むことなく出ていれば問題ないこともあります。日数よりも「急に便秘になった」「激しい腹痛や嘔吐を伴う」といった症状の急変が危険なサインです。

この記事の監修医師

田園調布ステーションクリニック 
院長 鈴木 直人

  • 昭和大学医学部 卒業
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医

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